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ノドカナセカイ
ツイッターで書いた140文字ssしりーず。
CPごっちゃでカオスです。


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【浜速】「釣れないですぅ~」「魚と対話しなきゃだめだよ、速水」「魚と対話ですか?浜野君」「お魚さんおいでー、って」「おいで~」「そうそう、その調子。そうすれば速水が可愛いから釣られる魚なんていっぱいいるよ」「浜野君、恥ずかしいセリフ禁止ですよぅ~」「速水、俺に釣られてみる?」

【染風】そわそわしながら出かける支度をする時は、大抵【仕事】がある時だ。今度も無事で帰ってくる保障などない仕事ではあるが、これがお前の選んだ事なら何も言えない。「大丈夫か?」「うん」「……握り飯、作っとくか?」「梅干しいれてね」そう笑うお前を抱きしめた。頼りなくても頼ってほしい。

【染風】「空から落ちてきたんだ」:そういった俺を見て、染岡はミケンにしわを寄せた。確かに、屋上からワンステップで降りてきたから間違ってはないんだけど。「怪我はしてねェな?」「うん」「お前が超次元的身体能力者ってのは解ってるが、それでも無茶はするな」ぎゅっと抱きしめられて、幸せ。

【染風】好きになると、弱くなるね:ホントそう思うよ。相手の表情とか何気ない一言に一喜一憂して、強気の一郎太ちゃんはどこに行ったのかなとか円堂に言われるしで散々だ。でもこんな風に他人を気に掛ける事が出来るって、良い事なんだろうな。気づかなくていいから、もっと好きで居させて?

【真幸】痛みを伴うやさしさ:俺抜きでも優勝できるチームに仕上がった、って酷い言葉だね。それではまるで俺が部外者の様な言い方じゃない?何事もいつも連絡は最後。酷いと事後承諾の時だってあるよね。俺の存在が君をそこまで追い詰めてしまっているのならその手を離してよ。何で離してくれないの?

【アツ流】あいされてる、ということ:「リュー!こっちすわって、オレのとなりー」「やだー。ぼくのとなりー!」「はいはい、お前ら喜多海好きだなぁ」「「すきー」」「じゃぁ少し狭くなるけど、喜多海挟んで座りなさい」「「うん!」」「てことだ、喜多海」「……」「こっちに住めよ。手配してやる」

【アツ流】「リューはからだなおったらほかいどかえっちゃう?」「そうだね……」「こっちいることできないの?」「無理だね……」「おねがいしてもダメか?」「……ごめんね」怪我して傍にいられるのなら、今すぐこの命なんか放棄しても構わないのに。そう言ったらきみはきっと、怒るかな:題

【アツ流】流れていくのは涙かな、それとも愛?:そう考えてる時にふと背中から抱きしめられた。ちっちゃいけどちゃんとあったかくて、すぐに誰か解ってしまった。「アツヤ?」「うん!」「どうしたんだべ。風丸君は?」「シロウとクレープかいにいった!」「一緒に行かないの?」「リューといたい!」

【半田と昇一】「昇ちゃん先輩、聞いていいですか?」「…」「ちょっと、嫌そうな顔しないで下さいって」「…襲わない?」「仁以外には人畜無害ですよ?個人的にも社会的にも」「…それもどうなんだ?」「愛情表現」「で、何を聞きたい?」「カレーセット100食分が5セットあるんですが」「下さい」

【半田とハンダーズ】「あけましておめでとうってハンダはハンダは掌を差し出してみたり!」「今年もよろしくお願いします。とハンダも手を差し出します」「便乗したハンダも右に倣います」「つまりだから、お年玉くれ」「よーしお前ら、本体に戻れ。ブチのめして冷凍保存してから沖縄送りにしてやる」


真幸(テニプリ)が混ざったがまぁいいか。


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続きからどうぞ。

松→影←半と浜速です。

周りにテレスが溢れている中、体調不良がピークでなんもできませんでした〓■●_
しかも落書き用スケッチブックを忘れてくるとかなんという失態、万死に値するよとかくるくる回ってました。

しかも目の前にいる知人にすら反応できなかったとか。
顔解ってる・名前解ってる・でも口が動かなかった。とかそんな状態でした。
なので知り合いが来ても普通にスルーしてた可能性もあったかも。うわぁ〓■●_

というわけで新刊お手に取ってくださった方々には本当に感謝です。
突発でだしたいなGOの蘭拓本も反応頂けたようで何よりです。

新刊
・終端の王と異世界の騎士(エドテレ)
・Perfect World(松影半)
・とある蘭拓の捏造同人
は通販載せます。

仕事が一区切りしてるので早い対応が望めそうです。
ゼンチンワインか梅酒で私の中の小人が働いてくれることを祈ります。

また
・そして恋する僕たちは02
・半影夫婦と子マックスの本
・Dawn des Honigs
・そして恋する僕たちは01
・Healing
・染風夫婦と子吹雪sのほん
・Adamant Faith -extend-
・Adamant Faith 0.5
・Adamant Faith
が残部数冊

・エイリア3
・風丸さんをどうこうしちゃう本
が完売です。

次回の本はガンダム00 ニール*ティエリア(♀)アンソロジーです。
コピーでArkも新作出せればと思います。

よろしくお願いいたします

20110215いなご01
らんたくらんで百合っぷるでおねがいします。


ゴーカイ01
青赤

色々とヤッチャッターな事はありましたが楽しかったです。
缶バッチも1期オンリーということもあって半田、松野、影野、風丸がなくなりました。
有難いことです。
親子も指定してくれた方には無配してたのですが、これもなくなってよかったです。

次は青プです。
え40(エドテレ)におりますのでよろしくお願いいたします。

基緑。
一方的すぎる基>>>>><?緑 という感じ。


※禁無断転載※

君の表情から笑顔が消えた。

育ててくれた人が彼を復讐の道具にしたから。

そして僕もまた、その道具に成り下がっている。

君も僕も僕たちも、大好きなサッカーで人を悲しませることなんかできない。

大好きだと、楽しいと信じ込まされてたくさん練習してきたのに。

チーム分けもして対戦して、一つの事に集中できた楽しさ。

それが強化という名に形を変えたから、僕らは歪んでしまったのだろう……。

元の形さえ、わからなくなったまま……




*歪んだ箱庭*



「上手くできないよ」

そうサッカーボールを足で転がしながらも、器用にさばきながら彼は言った。

「できてるじゃないか」
「でもヒロ……ん、グラン様みたいにはできてない」

わざわざ名前を言い換えたのは僕との関係を強調するため。
今まで僕は名前で呼ばれ、僕は彼を苗字で呼んでいた。
一緒に遊んでいた頃からの技量の差はもう明白。
今の彼では僕からボールを取ることさえ、できないだろう。

「焦らなくてもいいんじゃないかな」
「焦ってない……いや、焦ってません」

緑色の長髪をポニーテールにしたまま、彼……レーゼと名付けられた彼は言う。
歪んでしまった、代償。


「お父様は何を考えているんだ……」

僕がため息交じりにそういえば、黒い大きな瞳は咎める色を見せた。

「お父様を疑うの?」
「……」

肩をすくめてみせれば、彼はやや怒った表情をしながら、黙々とボールを転がした。
もともと控えめな性格の彼は他の子同様、お父様や姉さんという家族への憧れが強い。
物心ついた時に親に捨てられたという過去が、そうさせて居るのだろう。
だから、デザーム……砂木沼の様に年下の面倒見がいい人間には、無条件で甘えるところがあった。

「僕は疑ってはいないよ。ただ……疑問なんだよ」
「疑ってるじゃないか」
「ちゃんとした説明がないからね。それに姉さんもあれ以来、僕たちの前に姿を現してない」
「それは……姉さんは忙しいから……」
「……」

ボールを転がすのをやめ、その場に座り込んだ彼を見て、自分の疑問を口に出すことをやめた。
『チーム分け』されたことで、自分が安心できる人間がバラバラになった。
しかも彼には荷が重いだろう、キャプテンという地位。
確かに彼には人を引き付ける要素がある。
でもそれは、周りに対して自然と甘えられる環境を作るためのもので、彼自身が他者を引っ張ってゆくものではない。
僕にとってはこの上ない、癒しの存在ではあるけれど。

「ねぇ、緑川」
「レーゼです。グラン様」
「頑なだなぁ」

そういう所も好きなのだけれど。

「二人だけの時はいいんじゃない? その方が特別って気がするし」

僕の提案に、また黒い瞳がつり上がった。

「そういう所から関係が崩れていくんだよ」
「敬語、忘れてるよ。レーゼ」
「……すみません」
「いや、謝らなくていいよ。僕もちょっと意地悪だった」
「……グラン様が謝ることはないと思います。」

レーゼは立ち上がり、ぽんとボールを高く蹴り上げた。

「アストロブレイク!」

ゴールを狙ったシュートは見事に決まり、ネットで跳ね返ったボールは失速したため、僕たちのところまで戻っては来なかった。
まるで、僕らを表しているかのように……。

「グラン様やデザーム様は……もっと厳しい練習を積み重ねているんでしょうね……」
「そうだね……」
「お二人の練習相手にもなれないとは……」
「……君の練習を見ていると心が落ち着かないんだよ」

そうつぶやけば、黒い瞳がきょとんと丸くなった。

「君はいつも一生懸命すぎるところがあるから、僕たちよりは無理をしているのは見ていてわかる」
「グラン様……」
「緑川……」
「え……?」

僕はきゅっと彼を抱きしめた。
幾分小さい体は無理な練習で体重が減ったようで、前よりも細くなっている。
もともと、小食で骨が丈夫ではない子ではあったのだけれど。

「体を壊しては君を慕うほかのチームメイトが心配するよ。」
「……」
「ちゃんと食べているかい? 寝れているかい?」

高くまとめた髪を梳きながら聞けば、わずかに首が振られた。

「ヒロト……俺は……」
「お父様が大事なのは僕もわかるよ。でも、君が倒れてはお父様も僕も砂木沼も心配するから……」
「でも、俺は……っ」
「緑川!」

どん、と突き飛ばされて僕は驚いた。
彼の大きな瞳からは、ぽろぽろぽろと涙が流れている。

「ヒロトになんかわからないよ! 僕がお父様から頼られてうれしいって気持ちは! ヒロトはずっとお父様のお気に入りだったし、なんでもできるし……っ。皆からも……頼られてて……」
「緑川……」
「お父様が何を考えてるかなんて僕にはわからなくていい。ただ僕はお父様に言われたことをちゃんとやりたいだけなんだ……」

緑川はそういうと、僕の目の前から走り去った。
走るたびに揺れるポニーテールが見えなくなるまで、僕はその場に立ったままでいた。

「でもね、緑川……」

泣きたいのはこっちだ……。

「僕が姉さんやお父様に気に入られている理由を知ったら、君は怒るから……」

ふう、とため息をつく。
理想の家族像をずっと心に持ち続けている君には……。

「君が思っているよりも、愛情っていうのは歪んでいるんだよ」

僕の心の中にあるものは、彼に伝えることはない……。
なぜなら家族以上の愛情も、そこに含まれているのだから……。



END


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寒くなってきたんで体温高い松野を取りっこしようって話。
松→影←半という基本図式。


※禁無断転載※



*まつのとりっこ*





「マックスは俺の恋人ですから」

と、ぎゅっと僕を抱きしめて離さない仁。

「仁、解ってないな。お前は俺のものだから、お前のものも俺のものだ」

と、僕の手を取る半田。
ここ毎週末の、いつもの出来事。
そして僕がこう言うのも、ここ毎週末のいつもの事。

「仁が僕を抱きしめて暖かくなった仁を、半田が抱きしめればいいじゃないか。」

ここ最近の寒さは異常だ。
日本家屋で畳敷きの家ならなおさら。
先週はとうとう、NASA開発の銀色シートなるアレを買ってきて敷いた。
それでも今もなお降り積もる雪や、古い離れ特有の隙間風なんかは入り込んでいる。

「まず布団を寄せようよ」

僕は仁の腕から出ると、半田の布団を仁の布団にくっつけた。
離れの寝室は6畳のほどあるけど、客用の布団は一組しかない。
僕と仁はいつも一緒に寝てるから問題はないんだけど。

「もー、いつもいつもこれでいいって言ってるじゃないか。半田の横で寝てたって、半田は横向きで寝るからスキマ風はいるし」
「寝付くまでは横がいいんだよ、俺」
「マックス、早く早く」

掛け布団を重ねあって、仁が真ん中にはいると、右側をぽふぽふと叩いた。
体温高いから必要とされてるのは嬉しいんだけどね。
きゅっと抱きしめられて僕も抱きしめ返す。
仁は普段から体温が低いのでひやりとした。

「よいしょ、と」

半田も後ろから仁を抱きしめてきた。

「まだ冷たいな」

仁の足に自分のを絡め、ひんやりとした足を温めている。
まぁ仁が風邪ひかないように半田と二人で温めているんだけどね。
半田はこの【まつのとりっこ】を楽しんでいるようだし。
仁も半田に反抗するぐらい、僕を好きだっていうのもわかったし。
冬の間はこの遊びに付き合っててもいいかな。



朝、旧式のストーブの上にヤカンが乗っていて、その中のお湯が沸騰する音で起きた。
仁も半田ももう起きている。
仁はいつも早く起きて僕たちの朝ごはんを作ってくれる。
実をいうとサッカー部に入るまで、朝ごはんをあまり食べなかった。
でも仁と恋仲になり泊まるようになってから、きちんと朝ごはんを食べるようになった。

「お、起きたか」

仁の部屋兼居間をつなぐ障子が開けられ、半田が顔をのぞかせた。

「仁ー。マックス起きたぞ」
「はい、では今朝ごはん持って行きます」
「着替えたらストーブ消してこっち来いよ。こたつもうあったかいから」
「うん」

枕元にあるタンスの一番下には、お泊りセットがしまわれてある。
そうすれば泊まる前に家で着替えたのが、夜に洗濯機に放り込まれ順繰りになる。
半田は3段くらいのタンスを購入して、仁の部屋に置いていた。
自分の服を取り出して着替えると、欠伸をしながら居間ではなく台所へ向かった。
寝室からも台所へ行けるのだ。

「仁おはよう。何か手伝うことある?」
「そうですね、自分のご飯をお味噌汁を好きなだけ盛ってください。」
「わかった。顔洗ってくるね」

いつの間にか用意された僕用のお茶碗とお椀とお箸。
僕用の湯飲みやマグカップ。
僕が好きそうなパジャマ。

「マックス、早く来いよー」
「はいよー」

なんだかんだで半田も仁も少しずつだけど変わってきた気がする。
今まで二人だけで済ませ二人で一人だったのが、外部の僕を受け入れたことで……。
だからもうちょっと頑張ろう。
二人がちゃんと、個としてお互いを見れるように……。




END


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去年書いたやつとかイワナイヨ……



いろいろスキルとか捏造あるんでスルーできる人のみ推奨です。



※無断転載






『いいか、みんな全力で逃げろ!命を粗末にするな!ハリーハリーハリィィィィィッ!!!』

 一瞬の沈黙の後、宇宙人が来ても決して聞いたことがない円堂の悲鳴が部室内に響き渡った。



 『2月3日っていえば節分ダヨナー。』と半田真一がぼそりというので、じゃぁ今日は豆まきするかー、という満場一致の後、
女子マネズが豆を2袋ほど買ってきた。
 じゃぁ鬼は誰?ていう所から始まり、『名前で鬼道確定』というお約束な展開に。
 鬼が一人じゃ寂しかろうともう一人をアミダで決める事になった。
「あ……俺かー。」
 そう苦笑したのは風丸一郎太。少女のような風貌に騙されがちだが、れっきとした少年でありやたら男前な『オヒメサマ』である。
 そして何故か鬼である風丸が豆を掴んだ瞬間、円堂の叫びが響いたのだった。
 訓練された兵士さながら本能で危険を察したメイツ達は一瞬にして蜘蛛の子を散らすように部室から飛び出した。
 周りにいた生徒は一瞬驚いた物の、『またサッカー部がなんかしてらー』とあははと笑った。
 が、最後に出てきた2名を見て、その笑いが恐怖に引きつっていた。
「鬼道……、俺はお前の指示で動く。【Gib mir eine Reihenfolge(命令をくれ)】」
「了解した、オーダーはオンリーワン。【Search&Destroy】もしくは【Kill Them All】だ。」
「jawohl herr Commandant。仰せの通りに。」
 ニヤリ、と二人のソルジャーは凶悪な笑みを見せた。

 一方、円堂・染岡・半田・マックス・影野の5人は『学校の校庭内』だけが逃げ場、というギリギリの場所で一つに固まって策を練っていた。
「円堂、何で鬼が豆もってんだよ。逆じゃねぇのか?」
 染岡の言葉に円堂は更に眉間にしわを寄せた。
「あの……なんで俺達が逃げるのでしょう?」
 影野の言葉にもまた唸り声を上げる。
「そもそもおかしくない?」
 マックスの言葉に溜息を一つ。
「うーん、まぁ……あいつさ、実は外国生活長かったのと、ちょっと特殊な環境下で育っちゃってるから『節分』が余り良くわかってないんだよなぁ。」
「だからって逃げろってどういうことだよ。確かに風丸は俊足だがそれでも恐れるほどじゃないだろう?」
 半田の言葉に円堂はまた深い溜息をついた。
「アイツさ、節分=掃討作戦だと思ってるんだよなぁ。」
「なんだその軍事マニア的な解釈は。」
 風丸が密かにミリタリーオタクである事は周知の事実である。正確にはオタクでもなんでもないのだが。
「最近サッカーしかさせてなかったからなぁ。ストレスもあるだろうし、そもそもあいつにとって戦場は運動場みたいなもんだしなぁ。うーんどうしようか……。」
 そうぶつぶつ言い始める円堂に、染岡はぺしりと頭をはたいた。
「とにかく、どういうルールなんだ?一応校庭内だけが逃げ場、らしいのはよく解ったが。」
「あーうん。先ず風丸をどうにか……しないといけないんだけど、できるかなぁ。お前達、熟練の軍人相手に戦った事は?」
「あるわきゃねぇえだろ!」
「宇宙人ポイモノだった人間相手ならあるけどなぁ。」
「なに?それより怖いの?」
「……。」
 4人の言葉に円堂はまた深い溜息をついた。
 実を言うとこの場で、いやこの学校で風丸が実は民間軍人であり優秀な兵であり指揮官である事を知っているのは、円堂守ただ一人だった。
 齢11歳で民間企業の対テロリズム専門の特殊部隊に契約し、そこから今まで誰一人として部隊からは死者を出さず、ミッションコンプリート率
90%台を叩き出し、13歳の時に指揮官となり今まで過ごしてきたのだ。
 サッカーを始めてからはその仕事を一時休止しているものの、今でも戦術アドバイザーとして参加はしているらしい。
 しかも今回は鬼道有人という天才ゲームメイカーとのタッグだ。
 優秀な将であり、自身すら駒として動く事も厭わない気質の似た者同士が手を組んだ最悪の事態に、円堂はまた深く息を吐いた。
「あいつら相手に白旗上げられりゃどんなに楽かなぁ。」
「ちょっと怖い事いうの止めてよ。節分でしょ?ただの。」
「血の節分になるぞ。」
「……。」
「ああ、仁、大丈夫だから。」
 めそめそと震えている影野をそっと抱きしめた半田はよしよし、と薄紫の頭を優しく撫でた。
「あいつに掛かれば手にしたもの全て武器と化すからなぁ。こっちの手持ちは影野が磨いてい手そのまま持ってきたボール一個。うーん。」
「レボV叩き込む?」
 さらりと恐ろしい事を言うマックスに、円堂は首を振った。
「あれは技が出るまでの時間があるから、軸を潰されて終了だな。縦しんば打てたとしてもディレイ中にカウンターはいる。
染岡のドラゴンクラッシュかなぁ?まぁ死なない程度にやっちゃっていいし。」
「おいおい、物騒だなお前ら。」
「あ、あの……。すみません……。」
 一応作戦会議中の控え目に言葉を挟んできたのは影野。
 だが居たはずの位置にはおらず、マックスが四方を見渡した瞬間、ひっ!という悲鳴を上げた。
「……すみません……。」
 そこには髪を下ろしてすっかりDE化した、なんだかノリノリな鬼役風丸とその腕に拘束されている影野の姿。
「ええええぇぇ??」
「ちょ、いつの間に!」
 半田とマックスの言葉に、風丸はにこりと微笑んだ。
「先刻からずっと傍にいたよ?気がついたのが影野だけだったんで厄介だなーってちょっと拘束させてもらったけどね。」
「く、見事なハイディングスキルだな、風丸。」
「やだなぁ円堂、ハンディングじゃなくてクローキングだよ。トンネルドライブでもいいんだけどね。」
「おいおい風丸、悪役っぽいぞ。」
「染岡、ぽいんじゃないんだ。」
 はぁ、とまた溜息の円堂。
「まんまかよ!」
「いやー、鬼道が思ったよりも優秀な指揮官でさ。久しぶりに駒として動くのもいいかなって思っちゃった。あいつやっぱり天才だねぇ。」
 うんうん、と頷く風丸は腕の中で震えている影野の耳を少しだけ食んだ。
「あっ……!」
「あああぁぁぁぁ!」
「風丸なにしてる!」
 その行為に怒りを露にしたのはやはり半田と松野で……。
「いや、いつも見てておいしそうな耳だなーって。影野って可愛いから弄りたくなるんだよねぇ。」
 けらけらと笑いながら、すぅっ、と風丸の指が影野の頬を伝い、前髪の片方を少しだけ持ち上げようとした。
「……あ、あの……。風丸……。」
「ん?どうした?影野。」
「その……ごめんなさい……。」
「え?」
 なにが?とう返そうとした瞬間、影野を囲うように伸びた影が風丸を突き飛ばした。
 その瞬間、すっと音もなくバックステップで仲間たちの元へ戻ってきた影野に、半田は溜息をついて意を決すると言葉をかけた。
「仁、【瓢】発動。」
「はい。」
 態勢を立て直して袋から豆を掴んだ風丸の前に立ち塞がったのは影野。
 しかしその雰囲気は先ほどの弱々しいものではなく、何か言い様のない硬質な雰囲気を醸し出していた。
『Schatten und Wind und der Mond (月はに陰り)
Dammerung Schutzritter-Speer- (宵闇に映りし姿は、槍を持つ騎士)』
 ぱん、と半田はひとつ手を打ち、自分の意識を影野に憑依させると【影縫い】を発動・再構築させ漆黒の騎士を具現化させた。
「へぇ、スキル自体を【練成】した事による実体化かぁ。この場合、スキル……TPが等価交換されてるのかな。それとAIMフィールドの補正……、
属性変換まで出来るとはやるね。影野の【林】は【迅し】に通じ、【風】になる。そこに半田の【風】が乗算。
……この場合半田は【雷】属性だから磁場による揺らぎを影野の【影縫い】で固定してるのか。【マリオネットコントロール】、いいもんみたな。」
 マリオネットコントロールは対象ユニットに自分のステータスの1/2を分け与え操るだけのスキルだが、同時演算で対象者のスキルにまで
手を加えられる人物など風丸は数人しかいないと聞いている。
 半田がここまで出来る人間だったとは認識を改めないと成らないだろう。
 そしてああやっぱり影野にちょっとだけちょっかいを出した事が起爆かな、とも考えていた。 
「……お見通しかよ。だが只の人形だなんて思うなよ。 Gebuhr(撃)!!」
 く、と槍先がぶれた瞬間、風丸は本能的に飛びのいた。
 そして今まで自分がいた場所がバターのように裂かれていく様をみてぞくりと背筋を奮わせた。
「超振動による反響と反射で裂くよ。」
「へぇ、流石はDE化しても『変わらなかった』だけはあるね。だけど此れには弱点がある。スキル解除後のディレイ中術者も憑代も無防備になり、
なおかつ術者は数分間TPが回復しない。憑代は憑依されてた時間が長ければ長いだけ、スキル解除後に肉体へのダメージが大きくなる。同化した分の神経を剥ぎ取られるようなもんだからね。」
「その通り。だから出来れば投降して欲しいんだよね、だめかな。」
「無理かな。」
 にこり、と頬笑みあう二人だがその間には空間すら歪ます何かがあるように思える。
 たしかこれ、普通に年間行事の一つだったよなぁと円堂は溜息をついた。
 半田はちらりと影野の状態を確認すると舌打ちをした。
 もともと影野は防御専門のスキルしか持っていない。そこへ攻撃スキルを上書きしているのだから負担は大きいだろう。スキルを発動した
瞬間から苦しげに呼吸を吐く影野がやはり心配だ。
「仁、【瓢】解除するぞ。」
「……はい……。うあっ、あ……!」
 ゆらりと騎士が姿を消した瞬間、影野ががくりと膝をつきマックスがすかさずその躯を抱き締めた。
「やっぱり甘いね、半田はさ……。『疾風ダッシュ!』」
 スキルディレイ中に間合いを詰めた風丸は再度豆を握り締めて自分の勝利を確信した。
 が、ディレイ中ではあっても次のスキルへの接続が出来無いだけで、通常行動には支障がないのだ。
「なんのぉぉぉ!『円堂ブロック!』」
 風丸が自分をサイティングした瞬間、半田は横にいた円堂の首を引っつかみ、前面に押し出した。
「えんっ……!」
 きゅるっと沈んだ紅色の瞳が瞠目いた。
 そう、半田や松野のアキレス腱が影野であるなら、風丸のアキレス腱は円堂と染岡なのだ……。
「風丸……。」
 一瞬躇った風丸の頬を円堂は優しく両手で包み、そっと額に唇を落とした。
「……あ……。」
 するりと風丸の手から豆も入った袋が落ち、ぱらぱらと地面に転がる。
「ゲームオーバーだ、風丸。」
 染岡も風丸の隣に来て、円堂と同じように頬に唇を落とした。
「あーあ。鬼道ごめん。」
 ふう、と体の力を抜いて溜息をつきながらインカムで鬼道に伝えると、了解という声が聞こえてきた。
 今回鬼道は風丸に全権を委せていたので、風丸の敗北は則ち自分の敗と決めている。
「まだまだ未熟だなぁ、俺も。」
 はぁ、と諦めて風丸は髪を結びなおした。
「仁、ごめんな一撃で仕留められなかったよ。」
「いえ、友人を切り刻むのは忍びなかったので自分のほうで少し制動を掛けさせて頂きました。そのリバウンドがダイレクトに来たので……。」
「もー、真一は【マリコン】禁止!仁に余計な負担かけさせないでよ!」
「すまんかったって松野。」
「んじゃ部室もどるか。鬼道もまってるだろうし、サッカーしようぜ!」
 円堂の言葉に誰もが頷き、その場を後にした……。


 その後、鬼道の「いい練習になるな」という一言に激闘の節分と呼ばれる練習メニューのひとつになった事はいうまでもない。

END
 


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基本説明はくれさんちの【まんどらごら図鑑】にて


飼い主はリジェネ。はんだらごら視点


※無断転載







おいでよ! まんどらごらの家 03



俺の名前ははんだらごら。
個体名では真一っていう名前もある。
普段はひらがなでしゃべるけど、頭の中ではちゃんと漢字変換されているから問題ない。
どうにも声帯というやつが魔法植物なので発達していないせいだろうって飼い主のリジェネ・レジェッタが言っていた。
何でも疑問に思った事を答えてくれる飼い主を俺は気に入っている。

「おれはそのうち、じっけんざいりょうになるのか?」

と聞いた時も「必要ならそうするよ」と本心で答えてくれた。
なかなか正直な飼い主でほっとした。

そして、一緒に育ってる他のまんどらごらのめろじんごらとまつのごらも俺は気に入っている。
めろじんごらは一番早く芽を出して育ったせいか、俺たちの中で一番大きい。
でもひょろっと細くて、頼りない。
リジェネがいうには種の段階で病気に感染していたらしい。
前髪は顔のほとんどを覆っているし、大人しくて控えめだし放っておけない。
なにより、前髪の下にはものすごい美人が隠れているのだから、へんな虫がつかないようにしなくちゃいけない。
リジェネも同じ顔のティエリアも美人だが、負けないくらいに美人さんだ。

「しんいちさん、おはようございます」

一番早起きなめろじんごらは毎朝俺とまつのごらを起こしに来てくれる。
リジェネが作ってくれた栽培ケースという家の掃除をしたり、器用に服を作ってくれたりもする。

「ふぁー、おはよう。じんー」

ちょっと小さめの鉢からまつのごらの空介が、お気に入りの帽子をかぶって顔を出した。

「おはようございます。まっくす」
「おはよう、まっくす」

マックス、というのはまつのごらの愛称だそうで、空介と呼ばれるよりもこっちがいいと言ってきた。
目の前でちゅっちゅと朝の挨拶をしているので、俺もじんを引き寄せた。

「しんいちさん?」
「おはよう、じん」

マックスとおなじようにちゅっちゅと朝の挨拶。
めろじんごらのじんは頬を染めて挨拶を受けている。
毎朝こうやってしているのは、リジェネがつけっぱなしにして寝てたテレビでやってたから。
親しい人とか友達とか好きな人には抱きしめたりちゅっちゅしたりするんだって。
でも友達だとは思うけど、マックスとはしたくはないなぁと思ってたらマックスも同じだった。

「子株、生まれないかなぁ……」

ちゅっちゅしているとリジェネがそんなことを言うので、俄然やる気が出てきた。
はんだらごらとめろじんごら、まつのごらとめろじんごらの相性はいいらしい。
だったらどっちがさきにじんに子株を生まれさせるかマックスと競争中だったりもする。

「……いつも思うけど君たちは清いねぇ」

意味ありげな笑みをしながら、リジェネは俺たちに固形栄養剤を何粒か手に乗せてくれる。

「たくさんちゅっちゅしないと、じんにこどもうまれないじゃないか」
「ぼく、いっぱいこどもほしー」
「あれ、もしかしておしべとめしべから説明しなきゃいけないのかな……?」

ん? とリジェネは微妙な顔をして考え込んだ。
その隙に手に乗せた栄養剤を取ってマックスとじんに投げ渡す。
夜中におなかすいた時や、リジェネが仕事で居ない時の非常食だ。
素早く自分の鉢に敷いてあるお布団の下に隠して、置かれたカルシウムせんべいを3人で分けた。

「そういえば今日、まんどらごら専門店に行くけれど、何か欲しいものってあるかい?」
「じんとのこども」
「こどもー」
「おれも……」

俺たちの答えに、リジェネは笑うだけだった。

「お前たちの子株は売ってないよ。がんばって作りなさい」
「どうやってつくるのか、おれたちわからねーぞ」
「どうしたらいいのー?」
「がんばります……」
「まぁもうちょっと様子見するから、そのうちね」

給水器の循環カートリッジと給水タンクを変えると、リジェネはおからクッキーを2枚ティッシュの上に置いた。

「今日は学会と訪問検診があるから遅くなるよ。その帰りに専門店だ」
「わかった、いつものようにあそんでまってる」
「キャビネットの上までは遊んでていいけれど、他はだめだよ」
「わかったー」
「おきをつけて、いってらっしゃいませ」

俺たちを撫でてから立ち去ろうとするリジェネに声をかけた。

「あ、りじぇねー」
「ん? なんだい」
「かみふうせん、ふくらませてってー」
「はいはい。コレ好きだねー」

ぷ、と膨らませてから今度こそリジェネは部屋を出て行った。

「はやくこかぶほしいな」
「ほしいね」
「ですねー」

のんきで穏やかに、俺たちは育っていると思う。
とりあえずはじんに俺の子株を生んでもらうために、マックスよりも多くちゅっちゅしなければ……。


END


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基本説明はくれさんちの【まんどらごら図鑑】にて

飼い主はリジェネ。


※無断転載禁止です。


以下からどうぞ~




*おいでよ! まんどらごらの家 02*




いつもの様に手土産を持ってリジェネの研究室にいけば、珍しく落ち込んでいるようだった。

「どうしたんだ?」

と聞けば盛大な溜息が返ってきた。
いつでも自信満々で少々鼻につく所もあるというのに。

「品評会に行ってきたんだ」
「品評会?」

まんどらごらの栽培ケースに寄りながら、聞き返す。

「お前たち、元気だったかー?」
「はー」
「ねむいー」
「こんにちわ……」

と植木鉢をのぞいてみれば、なにやら疲れた様子でぐったりしていた。

「リジェネ、どうしたんだこの子たちは」

振り向いてみれば、リジェネもぐったりとしている。

「品評会にいったんだよ。まんどらごら達の」
「ほう、それで?」

持ってきた種の入ったパンプキンパンケーキを小さくしてまんどらごら達に渡せば、目を輝かせてむっしむっしと頬張り始めた。
盆栽の品評会とおなじようなものなのだろうか?

「おいしい!」
「うまい」
「おいしいですー」

リジェネはまたため息をついた。

「品評会で何かあったのか? ほかの種とかあったんだろう?」
「そう、それなんだよ」

リジェネは立ち上がるとパンプキンパンケーキを一つ掴むと、口の中に放り込んだ。

「まさかあそこにレアのぜうす種がいるとは……」
「ぜうす種?」
「神話の時代の系譜の種なんだよ。その中でも特に美しいとされてる『あふろでぃごら』がいてね。ほとんどの賞を持っていかれたよ」
「そんなにすごかったのか?」

この子たちも充分可愛いのに。

「匠の手による厳選素材だけを使用して作られた栄養剤を一つ献上して、写メ撮ってきたよ」

ほら、と見せてもらう。

「ほう……これは美しいな」

金色の長い髪はさらさら、赤いおめめもぱっちりとしていて人形のような顔立ち。
本当にこれは魔法生物なのかと疑ってしまう。
それになによりも、背中に生えた羽は純白。

「まるで天使のようだな。アフロディというその名にふさわしい」
「天使で言ったら私達だって『天使』だろう?」
「僕たちのそれは戦争と同義だよ」

と話していたら3人のまんどらごら達が話しかけてきた。

「あいつらきらきらしてたよー」
「でもたかびしゃだったな」
「ひとおおくて……こわい……」

めろじんごらはどうやら人が多くいるところが嫌いらしい。

「まぁ和服ごらってことで珍しがられたけどね。めろじんごらは沢山の人に見られて怖かったらしい。」
「不向きだったんだろうな、おいで」

そっと3人を鉢植えから取り出して、胸に抱きなでてやる。
すると嬉しそうに笑って抱きついてきた。

「可愛いなぁお前たちは。賞なんかもらわなくてもお前たちが一番かわいいぞ」
「そういってる君が一番かわいいと思うけどね」

3人を抱いたままソファに座ると、リジェネが紙風船を渡してきた。

「遊ぶのか?」
「小さい方二人はね。めろじんごらは見てるだけかな」
「参加しないのか?」

とめろじんごらに聞くも、おろおろとしている。

「あまり……とくいじゃないんです」
「なーなーてぃえりあー、ふくらませてー」
「あそぼうよー」
「ああ、ちょっとまってろ」

と紙風船を膨らませてぽんと飛ばしてやる。
すると上手にかえして来るので、しばらくリレーが続いた。

「あっ」
「ひゃっ」

まつのごらがボレーミスをして、めろじんごらに紙風船をあててしまった。

「大丈夫か?」
「じんー」
「だいじょうぶか? じん」

紙風船の下敷きになっためろじんごらをはんだごらが抱き起した瞬間、私とリジェネの動きが止まった。
いつもは前髪を垂らした姿しか見てなかったが、今は髪の毛が乱れ素顔が出ている。

「リジェネ、これは……」
「何てことだ……」

めろじんごらは左右の瞳が異色の、和服美人のまんどらごらだったのだ。

「やーん」

私達の視線に気づいためろじんごらは、さっと前髪で素顔を隠してしまった。

「お前、素顔で出ればよかったのに」
「すがお……きらいだから……」
「すがおみせちゃだめなの」
「おれたちだけがしってればいい」

ひっく、と泣き始めためろじんごらを左右からはんだごらとまつのごらが守るように抱きしめた。

「うーん、次の品評会に頑張ってくれたら和室作ってあげるから、とかでもダメ? いつもはあげないから揚げとアイスもつけるけど」
「から揚げ?」
「はんだごらが好きなんだよ、から揚げとチャーハン。まつのごらはアイス」
「あまり上げたくないものばかりだな」
「そうなんだよ。だからあまり上げたくない」
「からあげ……」
「あいす……」

ごくり、と二人がのどを鳴らすも、はっとして首を振った。

「だ……だめ」
「かいじゅーはよくない」

それにしても涙目だ。

「あ……あのっ!」

二人の後ろからめろじんごらが手を挙げた。

「ん?」
「おれがちゃんとすれば……ふたりにからあげとあいす……もらえますか?」
「私は約束を違えたことはないよ」
「確かに約束は果たされるな。手法に問題はあるが」
「ならおれ……がんばりますから……しょうとりますから!」
「じんだめー」
「むりはよくない、からあげはほしいけどだめだ」

ぎゅーっとめろじんごらを抱きしめてよしよししてるのを見ると、こっちが悪者のように見えてくる。

「諦めろ、リジェネ」
「そうだね、ストレスを溜めすぎると枯れちゃうこともあるからねぇ」

しょうがない、とリジェネはため息をついた。
そしてキャビネットの引き出しから色とりどりの小さな球状のものが詰まった小瓶を出した。

「それは?」
「さっき言った厳選素材の栄養剤。飴みたいなものだよ。自然素材だから人間が食べてもおいしいよ」
「色的に高そうだ」
「まぁね、これ1瓶100粒入りで8000円。 他にもごら用の服とかアクセとか生活必需品に至るまで、色んなの売ってたよ」

小瓶を僕に渡し、まんどらごら達を指差す。
そこにはやはり、目を輝かせた3人が……。

「食べ物でつられるんだなぁ」

小瓶を開けて口を向ければまつのごらはピンクと水色、はんだごらはオレンジと白、めろじんごらは赤い飴を手に取って、食べ始めた。
パリパリと音がするので歯は丈夫そうだ。
僕も一つ、紫色を取り出して口の中にいれた。
小指の爪ほどしかない大きさだが、味はちゃんとある。

「おいしい」
「おいしいねー」
「……おいしいです」

幸せそうな顔をして栄養剤を頬張る3人の頭を撫でた。


END


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